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F:FAKE?

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思い出すのは、決まって、大学時代だ。大学への入学と時をほぼ同じくして彼らは動き始め、そして、暴れまわった。LUNA SEAを失った私が彼らにすがるのは、必然だった。

 

大学時代、入っていたクラシックギターのサークルで、自分のギターケースに、蜘蛛のシルエットの缶バッジをつけ、自分らしさを出していた。この象徴的なシルエットが、何を意味していたのかは今を持ってしてもわからないけれど、そのミステリアスな印象が、彼らを特徴づけていたように思う。曲は激しく、ゴリゴリに音は歪み、英語詞をぶちまけるように歌う。LUNA SEAでは見られないINORANを見ることが出来るのだ、と思うと、また興奮した。特別変わったことをしているわけではないのだけれど、それでも曲の大半の主導権を彼のギターサウンドが握っているのだと思うと、また興奮した。

 

INORANが抜けて、LUNA SEAが再起動したことを機に、KEN LLOYDの曲をほとんど聴かなくなってしまった。きっと私は、純粋にFAKE?が好きだったのではなく、LUNA SEA亡き後のINORANの動向が気になっていただけだったのかもしれない。彼らの音楽を聴くことで、その寂しさを紛らわせたかったのかもしれない。

 

彼らの音楽は、現在進行形で私を潤してくれる存在、というとちょっと違う。一時の時代、特に、水を吸収するスポンジのごとく、勉強に限らず多くのことを取り入れて自己を形成した大学時代を、実りあるものにしてくれた立役者なのだ。

 

大学の図書館で、彼らの音楽をイヤホンで聴きながら机に伏せて寝ていたら、金縛りにあった。あの魔法の謎は、いまだに、解けない。